履行遅滞及び履行不能に関する次の記述のうち、民法の規定によれば誤っているものはどれか。

権利関係

1 期限の定めのない債務は、債務者が履行の請求を受けた時から履行遅滞となる。

なぜ違う: 期限の定めのない債務は債権者から履行の請求を受けた時から遅滞に陥るとされており、正しい記述である。

2 契約に基づく債務の履行がその契約の成立時に既に不能であった場合、その契約は当然に無効となり、債権者は一切の損害賠償を請求することができない。
3 債務の履行が契約その他の債務の発生原因及び取引上の社会通念に照らして不能であるときは、債権者は債務の履行を請求することができない。

なぜ違う: 履行が不能であるときは債権者は履行請求をすることができないとされており、正しい記述である。

4 確定期限のある債務は、その期限が到来した時から履行遅滞となる。

なぜ違う: 確定期限のある債務は期限到来時から遅滞に陥るとされており、正しい記述である。

正解: 2

要点: 正解は 2)。契約に基づく債務の履行がその契約の成立の時に不能であったこと(原始的不能)は、契約を当然に無効とするものではなく、債権者は債務不履行による損害賠償を請求することを妨げられない(民法412条の2第2項)。この点は改正民法で明確化された重要な論点であり、原始的不能=契約無効という旧来の理解は誤りである。

契約に基づく債務の履行がその契約の成立の時に不能であったこと(原始的不能)は、契約を当然に無効とするものではなく、債権者は債務不履行による損害賠償を請求することを妨げられない(民法412条の2第2項)。この点は改正民法で明確化された重要な論点であり、原始的不能=契約無効という旧来の理解は誤りである。履行不能の場合、債権者は履行請求ができない(同条1項)。確定期限のある債務は期限到来時、期限の定めのない債務は履行の請求を受けた時から履行遅滞となる(412条)。

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