相続による不動産の権利の承継と対抗要件に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいものはどれか。
1 共同相続人間においても、法定相続分に相当する権利の取得を第三者に主張するには、常に登記を備えることを要する。
2 共同相続人の一人が法定相続分を超えて不動産を取得する旨の遺産分割がされた場合、その超過部分についても登記なくして第三者に対抗することができる。
3 相続人が被相続人の権利義務を包括的に承継する場合、法定相続分の範囲内での権利取得については登記なくして第三者に対抗することができる。
4 遺言による相続分の指定によって法定相続分を超える権利を取得した相続人は、登記を備えなくても、その超過部分を含めた全部を第三者に対抗することができる。
正解: 3
要点: 正解は 3)。相続は被相続人の権利義務を包括的に承継するものであり、法定相続分の範囲内での権利取得は登記なくして第三者に対抗することができる。もっとも、遺産分割や遺言による相続分の指定・遺贈によって法定相続分を超える権利を取得した場合、その超過部分については、登記等の対抗要件を備えなければ第三者に対抗することができない(民法899条の2第1項)。
相続は被相続人の権利義務を包括的に承継するものであり、法定相続分の範囲内での権利取得は登記なくして第三者に対抗することができる。もっとも、遺産分割や遺言による相続分の指定・遺贈によって法定相続分を超える権利を取得した場合、その超過部分については、登記等の対抗要件を備えなければ第三者に対抗することができない(民法899条の2第1項)。これは相続を巡る取引の安全を確保するための規律である。
この問題に出てくる用語
同じ問題セットの前後の問題
- 練習問題154: いわゆる背信的悪意者に関する次の記述のうち、判例の考え方に沿った民法177条の解釈として正しいものは
- 練習問題156: 甲土地をA・B・Cの3名が共有している場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいものはどれ
権利関係の他の問題
- 練習問題156: 甲土地をA・B・Cの3名が共有している場合に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいものはどれ
- 練習問題157: 隣地の竹木の枝が境界線を越えてAの所有する土地に伸びてきている場合に関する次の記述のうち、民法の規定
- 練習問題161: Aが所有する甲土地に、その上に存する乙建物とともにAが所有していたところ、甲土地のみにBのために抵当
- 練習問題162: 抵当権が設定された建物について、抵当権設定登記後に賃借人Bが当該建物の使用を開始し、その後抵当権が実
- 練習問題163: 根抵当権に関する次の記述のうち、民法の規定によれば正しいものはどれか。
アプリで弱点分析つきの演習ができます